BCGの翌日

だいたい、「自分も昔は赤ちゃんだったのだ」という事を忘れて生きていたのが、娘が生まれてくれてからというもの、「ああ、どんな人間も赤ちゃんだったんだよなぁ」という当たり前の事に気がつくのでありました。

もう一つ当然の事があって、それは自分が赤ちゃんだった頃の記憶がない、という事で、だって、僕、お漏らしした事なんかないもん、と子供のころ思っていた自分であるが、娘を見て、これはどう考えても自分も、滅っ茶、漏らしていただろう。

でもその記憶が、ないのです。

BCG翌日の腕
BCG予防接種、翌日の腕>
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三島由紀夫さんの『仮面の告白』冒頭で、

~自分が生まれた時の光景を見たことがある~

というような事が書かれているが、普通おぼえているわけがないのであります。

それは、予防接種の記憶も同じで、注射の記憶は、小学校入ってからしか私はないのだけれども、娘が毎月何かしらの予防接種しているのを見ていると、人間、色んなものを注入されて育ったんだなぁと思ってしまうでありました。