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ワセリン綿棒

最近、気にしているのが、

娘の便通なのだけれども、

 

ある日、妻が

綿棒にワセリンをぬりたくっていた。

 

なにをするのか、と見ていたら

 

娘の紙パンパースをおろし、

両足を片手で持ちあげ、

 

もう片方の手で、

肛門にその綿棒を突っ込みだした。

 

そして、ゆっくり綿棒を出し入れを繰り返している。

 

ややあってから、

 

「キタキタ~♪」

 

と鼻歌をうたいながら喜んでいる様子を

目の当たりにした僕は、実に目を丸くした。

 

妻の話を聞いてみると、

娘の便通がよくなく、3日おきだと言う。

 

綿棒を肛門に出し入れすることで

腸の刺激となり、

便通を促進するのだそう。

もう数回やっているとの事。

 

僕はそんなやり方があることを初めてしった。

 

そして、そのやり方に違和感をもった。

不自然な感じがしたのだった。

肛門がクセにはなるまいか。

 

もちろん出ないのだから

ワセリン綿棒を執行するもの仕様がないが、

 

ここは、僕が娘の便秘を解消させて、

阻止しよう、と考えた。

 

それに、

 

娘あのお米5㎏くらいの

小さな体でふん詰まりになっていると

想像するに、

 

新陳代謝に良くなさそう、

 

体調にも良くないのではないか、

 

成長のさまたげになるまいか、

 

そんな不安が浮かんできた。

 

 

そう思うとなお、ふん詰まりは解消させたい。

 

しかし、便秘を解消できなければ

ワセリン綿棒の権化が3日目に来て、

執行されてしまう。

 

娘を、ワセリン綿棒つっこみ、から守りたい。

 

 

そこで乳幼児の便秘解消法を、

文献やインターネットを調べてみると、

 

マッサージをしてね、と書いてある。

 

さぐりとして妻に、

マッサージやってみたか聞いてみると

やっていないというので

 

「ふふふ、今にみてろ、ワセリン綿棒の権化」

 

そして俺は、と思った。

 

 

俺は必ず、便通させる。