『日本子育て物語―育児の社会史』上 笙一郎
この本の第一章、見出しにこう書いてあった。
<背(そ)>を<立てる>こと
その先に書かれている事を引用すると長くなるので、
これより私の解釈説明です。
この本の著者さんは、
「子育て」という言葉をかみ砕いていきます。
コソダテのコは、子どものこと。
コは小さいものをあらわす。
次に、
ソダテは、ソと、ダテにわけて、
ソは、背中のこと。
背く(そむく・そむける・背合そがいなど)使われる。
ダテは、立てること。
つまり、
子育て(コソダテ)とは、子の背を立たす、ことではないかという。
久ぶりに甥っ子や姪っ子など、もしくは孫などと会った際に
聞く言葉で、
「大きくなったわねぇ」と言うのがあるが、
これは、<肥えたわね、太ったわね>という意味ではなく、
<背が大きくなったわね>の方であろう。と。
子育てとは、小さなものの背を高くすること。
という意味に基づいているように思われる、と著者は言います。
人間も含むありとあらゆる動物にとっての、
成長の極端な指標が、背が高くなること。
それが背立つ(そだつ)事なのだ、と言う。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
子育てが、背を立たせることであるならば、
背を伸ばすために良い事はあるのか?
私は、知り合いの保育士の方に、聞いてみた。
答えはこうだった。
赤ちゃんが背伸びをすることがあるが、
そのときに背中や脇腹をさするといい。
なるほど。
その事を聞いてから、私は娘の背中やわき腹をさすっている。
うちの娘がよく背伸びをするのは、寝返りをうつときなので
そのタイミングを見計らって、背中やわき腹をスリスリさすっている。
<寝ながら背伸び中・この娘の顔が私は好き>
娘のそばで、背中をさすっていて、
私に思い浮かんだ事があった。
子育てとは、コのソバで立っていること、でもいいんじゃないかと。
コのソばでタっテいること。
親が、もしくはそれに値する人が、
子どものそばに一緒にいてあげること。
そういえば、と思った。
もうすぐ7カ月目になるが、娘の身長を、知らない。
今度、測定しよ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ハーイリ ハーイリフレ ハーイリホー
わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい
大きくなれよ